2021年のアフリカへの直接投資額は過去最高、UNCTADが報告書

(アフリカ)

中東アフリカ課

2022年06月23日

国連貿易開発会議(UNCTAD)が6月9日に発表した「世界投資報告書2022PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」(2022年6月15日記事参照)によると、アフリカの2021年の対内直接投資額は、2020年の約390億ドルから2.1倍の約830億ドルに達し(添付資料表参照)、過去最高を記録した。もっとも、世界全体の割合では5.2%を占めるにとどまっている。なお、クロスボーダーM&Aの件数は前年比49%増となる130件だった一方、グリーンフィールド投資については5%減の543件だった。

地域別にみると、南部アフリカで前年比9倍の約420億ドルを記録したが、これは南アフリカ共和国において、メディア大手ナスパーズ(Naspers)と同子会社プロサス(Prosus)間で株式の交換が行われたことによるところが大きいとされる。モザンビーク向けは、グローブレック・ジェネレーション(Globeleq Generation)が20億ドルの発電所建設計画を発表するなど、68%増の約51億ドルとなった。

東部アフリカ向けは、ケニアで前年比37%減少(約5億ドル)したものの、全体では35%増の約82億ドルになった。中国からの投資が3倍となったエチオピア向けが79%増(約43億ドル)だったほか、ウガンダやタンザニアにおいてもグリーンフィールド投資の発表が増えるなど、それぞれ31%増(約11億ドル)、35%増(約9億ドル)となった。

西部アフリカ向けは、前年比48%増の約140億ドルだった。ナイジェリアでは、石油・ガス事業への投資が再開したほか、新たなエスクラボス港(Escravos)における工業団地建設などによって、前年の2倍の約48億ドルとなった。ガーナでは鉱業プロジェクトへの新規投資などによって、39%増(約26億ドル)となり、グリーンフィールド投資が増加したセネガルでも21%増(約22億ドル)だった。

一方、中部アフリカ向けは、海上油田と鉱業への投資などによってコンゴ民主共和国で前年比14%増(約19億ドル)となったが、地域全体では約94億ドルと横ばいだった。そのほか、北部アフリカ向けは、モロッコで52%の大幅増(約22億ドル)がみられたものの、地域全体では5%減(約93億ドル)となった。アフリカ大陸で2番目に大きな投資受け入れ国であるエジプトでは、資源分野において投資が伸びず、12%減少(約51億ドル)した。

なお、産業別にみると、グリーンフィールド投資においては、一次産業向けが堅調だったのに対し、製造業向けの件数が減少した。また、M&Aにおいては、金融・保険向けなどのサービス業向けの投資件数が伸びた。

(梶原大夢)

(アフリカ)

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