チリで初めてとなるサル痘感染例を確認

(チリ)

サンティアゴ発

2022年06月21日

チリ保健省は6月17日、チリ公衆保健院(ISP)によるPCR検査の結果、チリで1例目となるサル痘ウイルス感染症例を確認したと発表した。南米では、アルゼンチン(2022年6月14日記事参照)やブラジル(2022年6月15日記事参照)でも既に感染症例が確認されている。

国内初の感染症例は、欧州への渡航歴がある首都圏州在住者で、皮膚の発疹、リンパ節腫脹などの症状を訴えているものの、容体は安定していると発表されている。

保健省は、世界保健機関(WHO)による世界的なサル痘の流行に対する注意勧告に従って、既に全国疫学ネットワークへの勧告、感染症例の通知のための電子フォームの実装、研究所の機能強化など、サル痘を調査監視(サーベイランス)するためのガイドラインを策定している。またISPは5月31日から、米国疾病予防管理センター(CDC)と汎米保健機構(PAHO)の協力を得て、サル痘を検出するためのPCR検査の提供を開始している。

(岡戸美澪)

(チリ)

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