新型コロナ関連の外国人入国規制を大幅緩和

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2022年06月23日

ロシア政府は6月14日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う入国規制措置(2020年3月18日記事参照)を大幅に緩和した。入国規制措置は2020年3月に導入、同年5月から無期限で延長されていた。

連邦政府指示第1552-r号(2022年6月14日付)により、入国規制の根拠規定(連邦政府指示第635-r号(2020年3月16日付)を改正し、国籍や出発地を問わず、外国人の空路・海路での入国が可能になった。これまでも政府指示第635-r号別表1のリストに記載された日本を含む対象国の国民や居住者は、リスト記載の国からロシアに直接入国することは可能だった(2021年4月23日記事参照)。

外国人の陸路(鉄道や自動車)による入国は一部を除いて依然として認められないが(注1)、今回、ウズベキスタン国民の鉄道による入国が追加で認められた。

これまで原則停止していたロシア入国査証発給業務も正常化する。政府指示第1552-r号により、内務省の招待状発給申請の受け付け、ロシアの在外公館での査証発給申請受け付けが再開する。日本人と日本居住者を対象にしたこれら申請の受け付けは2020年10月から再開されている。ただし、電子ビザ(注2)の受け付けは全面的に停止したままだ(2021年1月13日記事参照)。

(注1)これまではベラルーシ、カザフスタン、フィンランドなどの国籍者、中国、モンゴルから入国する外国人の陸路での移動が認められていた。

(注2)渡航前にインターネット経由で申請・取得することが可能な査証のこと。

(欧州ロシアCIS課)

(ロシア)

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