EUの第1四半期GDP成長率は前期比0.7%、雇用も回復

(EU、ユーロ圏)

ブリュッセル発

2022年06月15日

EU統計局(ユーロスタット)は6月8日、2022年第1四半期(1~3月)のEU27カ国とユーロ圏19カ国の実質GDP成長率(季節調整済み)を、それぞれ前期比0.7%、0.6%と発表した(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、添付資料表1、2参照)。EUとユーロ圏の成長率はともに、2021年第2四半期(4~6月)、第3四半期(7~9月)と2四半期連続で前期比2.0%超のプラス成長とした(2021年12月13日記事参照)後、成長が減速したが(2022年3月11日記事参照)、再びわずかながら上昇に転じた。

EUの実質GDP成長率(前期比、以下同)を需要項目別でみると、個人消費が前期のマイナス0.3%からマイナス0.5%(寄与度:マイナス0.3ポイント)へとさらに縮小した。政府消費支出はマイナス0.3%(マイナス0.1ポイント)となった。総固定資本形成も前期の2.7%から0.7%(0.1ポイント)に縮小した。一方で、輸出は0.4%、輸入はマイナス0.2%となり、純輸出でプラス成長となった。

EUの第1四半期の実質GDP成長率(前期比)を国別でみると、スウェーデン(マイナス0.8%)、フランス(マイナス0.2%)、デンマーク(マイナス0.1%)の3カ国でマイナス成長となった(添付資料表2参照)。ユーロ圏の主要4カ国では、スペイン(0.3%)、ドイツ(0.2%)、イタリア(0.1%)がプラス成長となったのに対し、フランスでは、内需の急減速が影響した。フランスは新型コロナウイルスのオミクロン型変異株の感染拡大と、それを受けて1月に導入された在宅勤務の義務化や1月24日~3月13日に施行されたワクチンパス(ワクチン接種証明書)による各種施設への入場制限措置などが影響したものとみられる(2022年5月2日記事参照)。

雇用も順調に回復

2022年第1四半期のEUとユーロ圏の雇用者数の増加率を見ると、EUでは前期比で0.5%、ユーロ圏では0.6%となった(添付資料表3参照)。雇用者数の増加率を国別でみると、エストニア(前期比3.5%)やラトビア(2.1%)を筆頭に増加した。減少した国は、ポーランド(マイナス0.6%)とクロアチア(マイナス0.1%)の2カ国のみだった。

なお、ユーロスタットが6月1日に発表した2022年4月の失業率(季節調整済み)は、EU全体で6.2%、ユーロ圏で6.8%となっており(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)、2022年2月以降横ばいで推移している。

(大中登紀子)

(EU、ユーロ圏)

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