フランスの実質GDP成長率、第1四半期は0.0%、内需が急減速

(フランス)

パリ発

2022年05月02日

フランス国立統計経済研究所(INSEE)の4月29日付の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、2022年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率(速報値)は前期比0.0%と前期の0.8%から急減速した(添付資料表参照)。

実質GDP成長率に対する寄与度をみると、内需(在庫変動を除く)がマイナス0.6ポイントと5四半期ぶりに成長率の押し下げ要因となった。外需(純輸出)は輸出の伸び(前期比1.5%増)が輸入の伸び(同1.1%増)を上回ったことから、GDPを0.1ポイント押し上げた。在庫変動の寄与度は0.4ポイントと前期に続きプラスだった。

需要項目別に成長率をみると、GDPの約5割を占める家計最終消費支出は前期比1.3%減と5四半期ぶりに縮小した(前期は0.6%増)。財への支出は衣類・繊維製品を中心に1.7%減とマイナスの伸びとなった(前期0.1%増)。サービス支出も減速が顕著で、ホテル・レストランは5.3%減(同0.9%増)、交通・輸送は1.9%増(同8.4%増)、娯楽サービスが0.5%増(同3.3%増)となった。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン」の感染拡大と、その対応として1月に導入された在宅勤務の義務化(2021年12月28日記事参照)や1月24日から3月13日まで施行されたワクチンパス(ワクチン接種証明書)による制限措置(2022年3月4日記事参照)などが影響したものとみられる。

総固定資本形成の成長率は前期比0.2%増と前期からの堅調な伸びが続いた(前期0.3%増)。住宅投資は1.1%減と落ち込んだが、民間設備投資は0.7%増、公共投資は0.4%増と前期から伸びを強めた。形態別にみると、輸送機器が7.8%減となる一方、情報関連サービスが3.4%増、設備財が4.5%増となり全体の伸びを支えた。

第1四半期の貿易は、輸出入ともに前期の伸び(輸出3.5%増、輸入3.2%増)を下回った。輸出はクルーズ船の引き渡しを受け輸送機器が前期比9.2%増となる一方、輸入は炭化水素燃料や電力などのエネルギー・水・廃棄物が17.3%増、その他の工業製品が2.7%増、輸送サービスが8.6%増と伸びを牽引した。

(山崎あき)

(フランス)

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