米ケロッグ、本社をイリノイ州シカゴに移転、事業の3分割でスナック事業に注力

(米国)

シカゴ発

2022年06月30日

米国食品大手のケロッグ(本社:ミシガン州バトルクリーク)は6月21日、本社をイリノイ州シカゴに移し、同社をシリアル、スナック、植物性食品の各業務に特化した3社に分割すると発表した。ケロッグ自体は売り上げの大部分を占めるスナック事業に注力し、シリアル、植物性食品を扱う2社については、2023年末までに名称を決定し、分離独立させるとの考えを示した。

ケロッグの2021年の純売上高142億ドルのうち、スナック部門は114億ドルと約8割を占める稼ぎ頭だが、続くシリアル部門は24億ドル、植物性食品部門は約3億4,000万ドルと、スナック部門に比べるとかなり小さい。米国では、エナジーバーなどの携帯用食品の普及により、シリアルの売り上げが伸び悩んでいるほか、植物肉などの植物性食品についても、ここ数年で急成長を遂げたものの、直近の数カ月の成長は鈍化している。

今回の分割について、スティーブ・ケヒレーン最高経営責任者(CEO)は「これらの事業はいずれも単独で大きな可能性を持っている。焦点を絞ることで、各部門が戦略的な優先事項に対し、より効率的に資源を投下することができるだろう」とコメントした。

分社後にスナック事業を中心に扱うことになる新生ケロッグの本社はミシガン州からイリノイ州シカゴに移転されるが、ミシガン州の拠点は引き続き維持するという。シリアル、植物性食品を扱う各社については、本社機能をミシガン州に置く予定だ。今回の発表が行われた日、同社の株価は8%上昇した。

なお、シカゴ市では、ボーイングやキャタピラーがグローバル本社の機能を他州に移転することを相次いで発表しており(2022年5月9日記事2022年6月28日記事参照)、ケロッグ本社のシカゴ移転は、同市にとっては久しぶりの朗報といえる。

(小林大祐)

(米国)

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