広東省、自動車サプライチェーン強靭化を目指し部品メーカーを誘致

(中国)

広州発

2022年06月02日

広東省商務庁は5月18日、「広東省自動車産業チェーン・サプライチェーン投資説明会」をオンラインで開催した。同説明会は、日系企業を含む外資系自動車部品メーカーを主な対象とし、省内への誘致を図るべく開催されたもの。上海市での新型コロナウイルス感染拡大による防疫措置の厳格化およびサプライチェーンの寸断が、華南地域の自動車産業にも大きな影響を与えたことから(2022年4月14日記事参照)、広東省は省内のサプライチェーンの強靭化を急いでいる。

広東省および広州市の自動車産業概況や政策方針などについて、広東省工業情報化庁装備工業処自動車チームの胡東リーダーおよび広州市工業情報化局の唐錫禧二級調査員が説明した概要は以下のとおり。

  • 広東省は中国最大の自動車産業の集積地。2021年における同省の自動車生産台数は前年比8.1%増の338万5,000台と、全国の生産台数の12.8%を占め、5年連続で中国第1位となった。
  • 広東省の自動車生産台数のうち、広州市での生産が87.6%を占め(296万6,400台)、都市別で第1位となった。広州市には、広州汽車集団や広汽ホンダ、広汽トヨタ、東風日産など大手自動車メーカーのほか、新興EVメーカーのBYDや小鵬汽車など計11社の完成車メーカーが生産拠点を有する。また、同市には、これら完成車メーカーに部品を供給する自動車部品メーカーや商社が約1,200社集積している。
  • ただし、自動車部品メーカーの生産額は、完成車の生産額に見合う規模には達していない(一部部品は省外からの供給に依存する構造にある)。
  • 広州市政府としては、より安全でコントロール可能なサプライチェーンシステムの構築や、完成車メーカーに近接する自動車産業パークの建設などの取り組みを通じ、広東省の自動車産業サプライチェーンをより強固なものとしていく方針。

なお、同説明会において広州汽車集団の劉偉執行委員は、直近の同社の自動車生産台数に関し、「1~3月は前年同期比で増加したが、4月は(上海市での新型コロナウイルス感染拡大による封鎖措置やサプライチェーンの混乱を受け)生産台数が前年同月比33.5%減の12万9,000万台、販売台数は同33.6%減の12万4,000万台となった。安定的なサプライチェーンの確保に向けた課題が顕在化した」とコメントした。

(汪涵芷)

(中国)

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