インドのモディ首相がUAEを訪問

(アラブ首長国連邦、インド)

ドバイ発

2022年06月29日

インドのナレンドラ・モディ首相が6月28日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビを訪問し、ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領と会談した〔6月28日付UAE国営エミレーツ通信社(WAM)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。5月13日に死去したハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン前大統領(2022年5月16日記事参照)を弔問するとともに、後継者となったムハンマド大統領を祝った。

UAEとインドは、経済・政治の両面で結びつきを強めている。2022年2月18日には、UAEにとって初となる2国間の包括的経済連携協定(CEPA)を締結した(2022年2月24日記事参照)。両国間で取引される品目の80%近くについて関税を撤廃し、貿易のさらなる活発化を見込む。

外交戦略の構築においても、2021年10月に米国、イスラエル、インド、UAEの4カ国による「新クワッド」を発足し、新たな地域戦略の構築を図っている。新クワッドは、4カ国の頭文字をとって「I2U2」と命名され、2022年7月には第1回首脳会合が開催される予定だ。

モディ首相は、今回の旅程では、ドイツで開催されたG7サミットに招待を受けて出席し、インドへの帰路にUAEに立ち寄るかたちとなった。1日のみの短い滞在ではあったが、UAEを唯一の立ち寄り先として選び、外交戦略上の重要性を示した格好になった。

(山村千晴)

(アラブ首長国連邦、インド)

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