ハリーファ大統領が死去、ムハンマド皇太子が後継に就任
(アラブ首長国連邦)
ドバイ発
2022年05月16日
アラブ首長国連邦(UAE)政府は5月13日、ハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領が死去したと発表した。国営エミレーツ通信(WAM)や地元各紙が伝えている。葬儀はアブダビで同日、ナヒヤーン家によって行われた。
翌14日、全7首長国の首長で構成するUAE連邦最高評議会は、ハリーファ大統領の異母弟であるムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子を全会一致で大統領に選出した。
大統領府は、国全体で40日間の喪に服すことと、14日から3日間の政府系機関や民間企業の休業を決定した。それに伴い、日系企業の多くも平日の月曜日の16日を休業日としている。商業施設や飲食店はおおむね通常どおり営業しているが、一部のレストランでは音楽の演奏・再生とアルコール飲料の提供を取りやめている。
ハリーファ大統領は2004年、父親のザーイド初代大統領の死去に伴い、UAE大統領とアブダビ首長に就任したが、2014年に脳卒中で倒れて以降は表舞台に出ることは減り、政治や外交の実質のかじ取りはムハンマド皇太子が行ってきた。そのため、今回の移行に伴い、UAEの国家方針に大きな変化はないとみられる。
ドバイ市内では半旗が掲げられている(ジェトロ撮影)
(山村千晴)
(アラブ首長国連邦)
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