4月の国内新規登録台数、低排出ガス車も減少

(ドイツ)

ミュンヘン発

2022年05月16日

ドイツ連邦自動車局(KBA)は5月4日、2022年4月のドイツ国内乗用車新規登録台数を前年同月比21.5%減の18万264台と発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。2022年1月、2月と前年同月比で増加した新規登録台数(2022年3月10日記事参照)は3月にマイナスに転じ(2022年4月18日記事参照)、4月も減少した。「新型コロナ禍」以前の2019年4月比では42.0%減で、「新型コロナ禍」以前の水準に回復していない。

4月の低排出ガス車〔バッテリー式電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)〕の新規登録台数をみると、BEVは前年同月比6.9%減の2万2,175台となった。PHEVは2万1,697台で19.6%減少した。乗用車新規登録台数全体に占めるシェアはBEVが12.3%、PHEVが12.0%となった。ガソリン車とディーゼル車の新規登録台数も減少しており、ガソリン車のシェアは36.1%で最大だったものの、新規登録台数が27.8%減と大きく落ち込んだ。ディーゼル車の新規登録台数は29.7%減少し、シェアは19.6%となった。

BEV、PHEV、燃料電池車(FCEV)の新車購入時の補助金「環境ボーナス(Umweltbonus)」(2020年7月15日記事2022年1月12日記事参照)を所管する連邦経済・輸出管理庁(BAFA)によると、4月の申請件数は4万308件だった。2022年1~4月では17万5,555件の申請があった。制度導入(2016年7月)以降の4月1日時点での累計申請件数は122万804件だった。

ドイツ自動車産業連合会(VDA)の5月4日発表によると、4月の国内乗用車生産台数は部材や原材料の不足の影響を受け、前年同月比13%減の25万7,600台となった外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。ただし、前月3月の前年同月比29%減と比べると回復した。2022年1月~4月では、前年同期比12%減の108万4,000台だった。4月の輸出台数は18万3,700台となり、前年同月比で23%減少した。2022年1月~4月の輸出台数は前年同期比17%減の79万5,100台となった。

(クラウディア・フェンデル)

(ドイツ)

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