アントワープ・ブルージュ港、水素輸送やCO2回収・利用・貯留(CCUS)を推進

(ベルギー)

ブリュッセル発

2022年05月11日

アントワープ・ブルージュ港は4月28日、両港の合併後の共同成長戦略として、経済と人、気候が融和した世界の港を目指すための戦略を発表(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。アントワープ市とブルージュ市は2021年2月に、アントワープ港とゼーブルージュ港が合併することで合意しており(2021年2月22日記事参照)、両市は4月22日に統一港湾会社設立の株主間協定を締結していた。

今回の発表によれば、アントワープ・ブルージュ港は、グリーンエネルギーのハブとなり、持続可能な未来に向けたエネルギー転換の実現に貢献することを目指すとしている。アントワープ・ブリュージュ港は、二酸化炭素(CO2)の回収・有効利用・貯留(CCUS)のためのプロジェクトを継続、拡大していく。2025年までに港湾内の産業から排出される250万トンのCO2を回収・貯留し、原料としてさまざまな用途に再利用していく。

また、世界第2位の石油化学クラスターを形成するアントワープと、海岸沿いに位置するゼーブルージュの地の利を組み合わせることで、水素経済の実現に向けて中心的な役割を果たしていくという。アントワープ・ブルージュ港は、2028年までに、グリーン水素の受け入れを開始するため、両港の水素輸送船用のターミナル容量の拡張に取り組んでいる。両港間および欧州内陸部への水素パイプライン設置により、港湾地域だけでなく、ベルギー全土、さらには欧州各国に水素を供給することを目指す。

ベルギー連邦政府は、アントワープ・ブルージュ港へのナミビアのハーゲ・ガインゴブ大統領の視察の受け入れや(2022年2月18日記事参照)、ノルウェーとのエネルギー協力協定を締結(2022年2月28日記事参照)するなど、欧州におけるグリーン水素供給ハブとなることを目指している。

(大中登紀子)

(ベルギー)

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