入国規制は大幅緩和、ダッカ空港最新状況

(バングラデシュ)

ダッカ発

2022年05月12日

バングラデシュに入国する際、新型コロナウイルスのワクチン接種完了者については、出発地の出発前PCR検査の陰性証明書の提示は免除されており、また、ワクチン接種の有無を問わず、入国後の自己隔離は要請されていない。主な入国手続きや必要書類は以下のとおり。

1.入国前に準備すべき書類・手続きなど

バングラデシュ民間航空局(CAAB)は3月8月、従来の入国規制の緩和を発表。これにより、世界保健機関(WHO)承認のワクチン接種完了者については、入国に際して接種証明書の提示のみが求められ、出発地の出発前RT-PCR検査の陰性証明書の提示は免除されている。接種を完了していない者は、出発前72時間以内に実施したRT-PCR検査の陰性証明書の提示が必要。なお、同措置(2022年3月10日記事参照)は3月8日から、次の通知が出されるまで適用される。

また、4月25日以降、全ての入国者は出発前の3日以内にオンラインフォーム(Health Declaration Form外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)上で健康申告に関する必要事項を登録し、QRコード付きの健康申告書(HDF)をダウンロードする必要がある(2022年4月22日記事参照)。

2.入国手続きの手順

空港到着後は入国審査に進み、審査終了後、預け入れ荷物を受け取る。空港を出る前に荷物をスキャナーに通すことが基本的に求められている(5月9日時点)。

直近(5月6日)の筆者の体験では、オンラインで健康申告書をしていれば立ち寄る必要はないものの、入国審査前のエリアに紙の健康申告書を確認するためと思われる専用窓口(2~3人程度のスタッフが待機)が残されていた。なお、利用する航空会社によっては、紙の健康申告書が飛行機内で配付されているようだが、オンラインで事前提出していれば紙での提出は不要だ。

上記入国者の場合は、着陸から空港の外に出るまでに要したのは1時間程度だった。しかし、到着便が集中する時間帯など空港の混雑状況によっては、入国審査や荷物スキャンなどに行列ができていることもあり、所用時間は変動しているようだ(5月6日時点)。

3.入国後の必要手続き・行動制限

入国後の自己隔離や行動規制は特段なく、外出や店内飲食、イベント開催などは通常どおり可能な状況。政府からはマスク着用やソーシャルディスタンスの維持、衛生管理が求められている。新型コロナ感染症状が見られた場合には、医療機関や検査機関でRT-PCR検査を受診の上、任意の医療機関に入院または自宅隔離となっており、特段の規制はない状況。

4.留意点など

バングラデシュへの渡航の際、航空会社によっては搭乗時にRT-PCR検査の提示を求められる場合もあるため、利用する航空会社の搭乗条件を併せて確認することも重要だ。

写真 入国審査前の様子(5月6日、ジェトロ撮影)

入国審査前の様子(5月6日、ジェトロ撮影)

写真 健康申告書の専用デスク(5月6日、ジェトロ撮影)

健康申告書の専用デスク(5月6日、ジェトロ撮影)

(山田和則、安藤裕二)

(バングラデシュ)

ビジネス短信 b1970ffb0996f74a