ワクチン接種完了者はPCR検査の陰性証明書提示が不要に

(バングラデシュ)

ダッカ発

2022年03月10日

バングラデシュ民間航空局(CAAB)は3月8月、従来の入国規制(2021年12月6日記事参照)の緩和をPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。これにより、ワクチン接種完了者についてはバングラデシュ入国に際し、ワクチン証明書の提示のみが求められ、出発地の出発前PCR検査の陰性証明書の提示は免除された。ただし、航空会社によっては搭乗時にPCR検査の提示を求める場合もあるため、利用する航空会社の搭乗条件を確認することが重要だ。なお、本措置は3月8日から、次の通知が出されるまで適用される。主な措置は以下のとおり。

1.国際線の運航について

政府からの指示に基づき、本通達の発表日から次の通知が出されるまで、バングラデシュを往来する国際線は、民間航空局(CAAB)の承認に基づくスケジュールにて運航することとする。

2.全ての国際線による搭乗者の出入国について

  • 2.1 WHO承認の新型コロナワクチンPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)の接種完了者は、ワクチン接種証明書の提示により入国可能とし、RT-PCR検査の陰性証明書の提示は不要とする。
  • 2.2 WHO承認の新型コロナワクチンの接種を完了していない者は、出発時間前72時間以内に実施したRT-PCR検査の陰性証明書の提示により、入国可能とする。
  • 2.3 バングラデシュから出国する全ての者は、経由地および渡航先国、または航空会社の定める規制・指示に従うこととする。航空会社は渡航者が出国する前に、出発地・経由地・渡航先における手続きや手順について、渡航前に渡航者に十分な情報提供をするための調整を行うこととする。
  • 2.4 到着時に新型コロナウイルス感染症の症状がみられる場合、ワクチン接種完了者か否かを問わず、当該者は政府指定の病院・施設にてRT-PCR検査を受検する。その結果が陽性の場合、政府指定施設またはホテルにて、自費による隔離措置を行い、7日後に再度同検査を行うこととする。陰性が確認された場合には、隔離措置を終了する。本隔離措置は、関係する政府関係機関により確実に実施される。
  • 2.5 12歳未満の者の入国に際しては、RT-PCR検査の陰性証明書の提示を不要とし、当該者の同行家族と同じ措置を適用する。

3.本通達は2021年12月2日付通達(2021年12月6日記事参照)、10月23日付通達(2022年10月26日記事参照)、9月4日付通達PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)より優先され、該当する箇所の更新を意味する。

なお、3月9日に、ジェトロ・ダッカ事務所がCAABに確認したところ、入国時に新型コロナウイルス感染症の症状がない者については、ワクチン接種完了者か否かを問わず、入国後の自己隔離は不要との回答を得た。

バングラデシュでは、新規感染者数および陽性率の減少傾向が続いており、直近1週間(3月2~8日)の1日当たりの平均感染者数は539人(前週比50%減)、平均陽性率は2.6%(前週から2ポイント減)となっている。先般の日本の水際措置緩和(2022年3月4日記事参照)および今般のバングラデシュの入国規制緩和により、両国間の往来が一層進む可能性がある。

(山田和則、安藤裕二)

(バングラデシュ)

ビジネス短信 317ea0e071b46dd7