入国には新型コロナワクチン接種証明や、政府発行のQRコードなどが必要

(ガーナ)

アクラ発

2022年05月13日

ガーナでは3月28日以降、新型コロナウイルス対策と水際対策が大幅に緩和された(2022年3月30日記事参照)。所定のワクチン(注1)を2回接種(ジョンソン・エンド・ジョンソン製は1回)してから14日以上経過している渡航者は、渡航前のPCR検査と入国時の空港での抗原検査が免除される。ワクチン未接種者は、ガーナへの渡航前48時間以内のPCR検査、入国時の空港での抗原検査とワクチン接種が求められる。ワクチン未接種でガーナ在留許可証を所持しない外国籍の渡航者は、入国は許可されていない。このほか、従来どおり黄熱病ワクチン接種も事前に済ませておく必要もある。

3月28日以降に入国した渡航者によると、必要書類は渡航時にチェックインカウンターなどで厳しく確認されることがあるため、注意が必要だ。あらかじめ、随時更新されるガーナの水際対策ガイドラインの規定外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを確認して印刷し、根拠資料として持参することを勧める。

同国の状況をまとめると、以下のとおり。

1.入国前に準備すべき書類・手続きなど

ガーナ保健省が指定する健康申告書外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに必要事項を入力し、QRコード付きの証書を取得する必要がある。登録完了後、メールアドレスにリンクが送付されるため、QRコードを印刷もしくは画面保存すること。

また、出発前にPana Biosにアカウントを作成外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますするほか、英文ワクチン接種証明書(注2)と旅行情報をアップロードし、QRコードを取得しなければならない。

以上、チェックインカウンターでは、ガーナ保健省が発行した健康申告書QRコード、Pana Biosが発行したQRコード、ワクチン接種証明書、黄熱病ワクチン接種証明書、査証の提示を求められる。

2.入国手続きの手順

上記手続きが済んでいれば、入国時の抗原検査は不要となり、着陸から30~40分程度で入国できる。

3.入国後の必要手続き・行動制限

入国後の行動には特に制限はない。

4.留意点など

ガーナには日本からの直行便は飛んでいないため、第三国を経由することになる。経由地によっては、乗り継ぎの際にもワクチン接種証明などが求められることがあるので、注意が必要だ。

また、ガーナ来訪後、日本に帰国する際の手続きや隔離については、まだ規制が残っており、在ガーナ日本大使館ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますや、厚生労働省「水際対策に係る新たな措置外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」などで確認する必要がある。

日本帰国のための事前PCR検査の受診については、首都アクラでは幾つもの病院があり、最短4時間で検査結果を得られる。アカイ病院(Akai House Clinic外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)、ニャホ病院(Nyaho Medical Centre外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)は、日本政府が指定する書式を持参すれば対応してくれることを確認できている。

(注1)日本で実施されているワクチン(ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ)は有効とされている(2022年4月22日現在)。その他のワクチンについてはガーナの水際対策ガイドラインの規程外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照。

(注2)日本のワクチン接種証明書(英文併記)は有効。アプリで接種証明の発行を受ける場合は、事前にダウンロードしてPana Biosにアップロードする。

(関根広亮)

(ガーナ)

ビジネス短信 9fadee7e724ead21