北京市、封鎖管理区域以外の感染者連続ゼロを達成した日数を基準として区ごとに段階的正常化へ

(中国)

北京発

2022年05月31日

北京市政府は5月28日、5月29日から、封鎖管理区域以外の地域(「社会面」)において、区別、レベル別に動態的な感染防止抑制措置を取ると発表した(注1)。措置の主な内容は以下のとおりとなっている。

  • 連続して7日以上新規の「社会面」感染者が発生していない8区(注2)においては、封鎖管理区域に生活・居住している人を除き、正常な生産・生活秩序を維持する。そのうち、房山区と順義区では在宅勤務を通常出勤に改める。
  • 連続して5日以上新規の「社会面」感染者が発生していない朝陽区、通州区では適宜出勤比率を引き上げる(注3)。
  • 朝陽区、順義区、房山区の3区においては、封鎖管理区域を除き、バス、地下鉄、タクシー(注4)などの公共交通サービスを再開する。
  • 新型コロナウイルス感染拡大の影響のために営業を一時停止していた商業施設の営業について、封鎖管理区域を除き、来客数を適切にコントロールしつつ再開する。展示会や販売促進などの人が集まるイベントは当面行わない。
  • 連続して7日以上新規の「社会面」感染者が発生していない区において、映画館、文化施設、ジム・スポーツ施設などを、来客・利用者数を50%以下に抑えつつ再開する(地下空間で営業するものは除く)。
  • 感染拡大防止措置を厳格に実施する前提のもとで、企業の正常な生産経営活動を維持し、産業チェーン・サプライチェーンの安全と安定を保つ。

飲食店の店内飲食禁止、ビル等入館時の48時間以内PCR陰性証明の提示等の措置は継続

他方で、現在の良好な情勢を引き続き維持するため、以下の措置については引き続き継続するものとした。

  • 飲食店における店内飲食は当面再開しない。
  • 幼稚園、小学校、中学校、高校への園児・児童・生徒の復帰を当面再開せず、大学についても引き続きキャンパスの封鎖管理を実施する。
  • 各種の公共施設、企業・団体、ビル、社区や村に入る際は、厳格に体温チェック、健康コードのスキャン、48時間以内のPCR検査陰性証明のチェックなどを行う。
  • 北京市への出・入京時には北京健康コードのグリーンコードと48時間以内のPCR検査陰性証明を厳格にチェックする。また、北京市到着後24時間経過後、72時間以内に1度PCR検査を行う。

(注1)北京市政府の徐和建報道官は5月28日、過去数日に新たに報告された感染者数は顕著に減少しており、市内の8区では連続7日以上、5区では連続3日以上社会面の感染者がなく、いくつかの区での散発的な感染もコントロール可能な範囲に収まっていることから、今回の感染拡大はすでに有効に抑え込まれているとの認識を示した。他方、現在北京市は緊急対応から常態化した感染拡大防止抑制へ移行する重要なステージにあり、感染再拡大のリスクは依然存在し、感染拡大防止抑制の基礎をさらに固め、いささかも緩めてはならないとも述べた。

(注2)房山区、門頭溝区、順義区、懐柔区、平谷区、密雲区、延慶区、経済技術開発区の8区。

(注3)朝陽区、豊台区、房山区、順義区、海淀区においては、5月28日まで原則在宅勤務とする措置が取られていた。また、5月23日に開催された北京市の記者会見では、市内の在宅勤務実施区域内の企業は、出勤の必要がある場合、出勤率を30%以下に抑え、出勤する人員もなるべく固定するよう求めていた(2022年5月24日記事参照)。

(注4)配車アプリによる配車サービスも含まれる(「北京日報」5月28日)。

(小宮昇平)

(中国)

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