12月~2月期の失業率はわずかに改善も、失業者は1,200万人に達する
(ブラジル)
米州課
2022年04月08日
ブラジル地理統計院(IBGE)は3月31日、2021年12月~2022年2月期の失業率を11.2%と発表した。前期(11月~1月期)比で0.4ポイント低下し、わずかながら改善した。IBGEによると、約1,200万人の失業者がいる計算となる。
雇用形態別にみると、12月~2月期の民間セクターの雇用数は、労働手帳を有する正規雇用数が、前期比で1.1%増加した。非正規雇用数は、前期比で1.9%減少した。国内の非正規雇用数は、前期の3,860万人から3,830万人に減少した。
経済活動分野別では、「その他のサービス」が唯一、前期比で増加し、4.0%増だった。その他のサービスには、美容、芸術、娯楽、レクレーションなどが含まれる。
IBEGは同日、12月~2月期の月間平均賃金を2,511レアル(約6万2,775円、1レアル=約25円、注1)と発表した。当該期では2012年以来の低い水準となった。IBGEは「国内のインフレ率が2桁台(注2)に達していることなどもあり、生活水準の維持が困難となっている」と述べている。
本調査は、国内全26州および連邦直轄区に在住の約2,000人を対象に実施。3カ月ごとに結果を公開している。
(注1)レートは2022年2月末時点。
(注2)2022年2月時点のインフレ率〔代表的な物価指数である拡大消費者物価指数(IPCA)〕は10.54%(2022年3月24日記事参照)。
(辻本希世)
(ブラジル)
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