パキスタン、シャリフ新内閣の経済関係閣僚の顔ぶれ

(パキスタン)

カラチ発

2022年04月28日

パキスタンのシャバズ・シャリフ首相は4月19日、新内閣を組閣し、閣僚30人(その後3人追加)、首相顧問1人が宣誓を行った(2022年4月14日記事参照)。

主要な4経済関係閣僚は以下のとおりとなった。

  • 財務・歳入相:ミフタ・イズマイル〔民間人、パキスタン・イスラム教徒連盟・シャリフ派(PLM-N)〕
  • 商業相:サイエド・ナビード・カマール〔下院議員、パキスタン人民党(PPPP)〕
  • 産業・生産相:サイエド・ムルタザ・マフムード(下院議員、PPPP)
  • 計画・開発・特別イニシアチブ相:アッサン・イクバル・チョードリー(下院議員、PLM-N)

政府や政党のウエブサイト、個人サイト、報道などによると、主要閣僚の横顔は以下のとおりとなっている。

イズマイル財務・歳入相は、製菓業を営む実業家一家の出身。ペンシルバニア大学ウォートン校で財政・政治経済学博士号を取得。IMFではエコノミスト。PML-N政権時の2017年12月から財務担当首相特別補佐官を、また2018年4~5月に財務・歳入・経済相を務めた。カラチ出身。

カマール商業相は、シンド州の政治家一家の出身。1988年にシンド州議会議員として政治活動を開始。その後、1990年から2018年までの全ての総選挙で、下院で連続当選を果たしている。民営化相、財務相の経験を持つ。1976年に英国マンチェスター大学で学士号、1978年に米国ノースロップ大学で経営学修士号、1979年に米国カリフォルニア州立大学で経営学修士号を取得。1955年生まれ。

マフムード産業・生産相は、祖父、父、叔父、兄弟が議員というパンジャブ州の有力政治家一家の出身。2013~2018年にパンジャブ州議会議員を務め、2018年連邦下院に初当選した。1985年生まれ。経済学士。

チョードリー計画・開発・特別イニシアチブ相は、民間企業での勤務などを経て、1993年下院議員に初当選。内務相、計画・開発・改革相、少数民族相、教育相などを歴任。ラホール工科大学卒、ペンシルバニア大学ウォートン校でMBAを取得。1959年生まれ。

(山口和紀)

(パキスタン)

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