大連市に入るには事前登録が必要に

(中国)

大連発

2022年04月07日

中国・大連市政府は4月3日、国内での新型コロナウイルス感染拡大を受け、大連市に入る際、大連市に到着する24時間前までに大連市専用サイト「来連人員自主報備」での事前登録手続きを義務化する「域外より大連へ来る(戻る)際の自主報告と審査に関する通知(大疫指綜発〔2022〕44号)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発表、即日施行した。通知の内容は以下のとおり。

  1. 大連市外から大連市に入る24時間前までに、「来連人員自主報備」(QRコード)にアクセスし、目的地の社区〔注〕に対しオンライン上で登録をする必要がある。
  2. 上記情報を基に、大連市の各社区は大連市疫病予防コントロールセンターの指示に従い必要な管理統制措置を実施する。
  3. 各地区、各行政主管部門は、空港、港、駅、バスターミナル、商業施設、ホテルなどの人が密集する場所や地区の出入り口と目立つ場所に「来連人員自主報備」(QRコード)を掲示し、オンライン登録を促す。
  4. 空港、港、駅などの入り口に設置の検査区域で、48時間以内のPCR検査陰性証明書、行程コード、健康コード(グリーン)を提示のうえ、「来連人員自主報備」へ事前に登録した情報との整合性を確認する。

なお、「来連人員自主報備」へのオンライン登録には、氏名や身分証番号、電話番号、出発地や目的地などの必要事項を入力するほか、48時間以内のPCR検査陰性証明書、行程コード、健康コードの画像をアップロードする必要がある。

大連市では3月14日から市中感染が拡大、市内の中心部にある申貿大厦(旧森茂大厦)でも陽性者が判明し関係者が一時健康観察、自宅隔離を余儀なくされたが(2022年3月25日記事参照)、3月31日以降は外出が可能となった。また、3月18日から事実上の封鎖管理対象となっていた大連市金普新区全域(2022年3月18日記事参照)は、3月28日から順次、封鎖管理を解除していると、金普新区管理委員会の王潔副主任が大連市政府新聞弁公室の記者会見において報告した。封鎖解除の第1段階として、金普新区と甘井子区を結ぶ振興路、振連路、国道202号線の通行が可能となり、中山区、西岡区、沙河口区、甘井子区、旅順口区、高新区の住民で金普新区内に所在する企業に勤務している人は、自宅と勤務先の往復のみ移動を許可された。

〔注〕中国民政部が「一定地域の範囲内に住む人々によって構成される社会生活の共同体」と定義する、都市部の最も基礎的な行政区画単位。

(山口はるか)

(中国)

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