大連市中心部の新型コロナ感染者判明で日系企業に影響

(中国)

大連発

2022年03月25日

中国大連市の中心部にある申貿大厦(旧森茂大厦)で3月23日、1人の新型コロナウイルス感染者が判明し、入居するテナント企業に大きな影響が出た。同ビルは大連市内で最も日系企業が多く入居するオフィスビルで、各社は対応に追われた。

同ビルで感染者が確認されたのは同日午後2時過ぎ。直ちにビルが封鎖され、館内の在勤者全員がオフィス内待機を指示された。全員がPCR検査を受け、結果が判明するまでオフィスから出られない状態が続いた。こういった措置は中国で新型コロナウイルス感染者が発生した際に取られるもので、企業としてはいつ封鎖されてもいいように準備しておく必要がある。ビルの封鎖は日付が変わる前までに解除されたが、翌日は館内消毒のためビルへの立ち入りが禁止された。

さらに、防疫当局からの指示により、25~31日の7日間は館内の在勤者約1,200人全員が自宅待機の健康観察となり、出勤が禁止された。このうち濃厚接触者に特定された9人が14日間の集中隔離と7日間の健康観察、90人(外国人4人を含む)が7日間の自宅隔離を指示された。同ビルには約90社の日系企業が入居しており、各社在宅勤務の態勢を取っているが、業務へ影響は避けられない状況となっている。

(重岡純)

(中国)

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