大連市金普新区全域が新型コロナ感染で封鎖管理対象に

(中国)

大連発

2022年03月18日

中国・大連市政府は3月18日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、同市金普新区全域を事実上の封鎖管理対象とする旨の通知を出した。期間は、暫定的に同日から1週間としている。通知の主な内容は以下のとおり。

  1. 金普新区全域の住民および在勤者は3月18日から原則、区外への移動を禁止する。止むを得ない理由がある場合は24時間以内のPCR検査陰性証明書、行程コード、健康コード(グリーン)を提示し、外出許可の手続きを行う必要がある。
  2. 地下鉄3号線は大連駅と大連湾区駅の間を通常運行とし、それ以外の駅は閉鎖する。地下鉄13号線は長店堡駅と普蘭店振興街駅の間を通常運行とし、それ以外の駅は閉鎖する。
  3. 全ての企業・事業所に在宅勤務を提唱する。市民生活に必要不可欠な電気・ガス・水道・通信などの民生部門および継続操業が必要な生産企業は、当直勤務などの強化を通じ、正常な操業を確保しなければならない。生産企業は、金普新区内に従業員の宿泊手配を自社で行い、安全を確保した上で操業を継続することができる。
  4. 貨物車両の通常運行を維持する。緊急物資輸送用の貨物車両は優先的に検査を実施し、迅速な通行を保証する。同区を出る貨物車両担当者は24時間以内のPCR検査陰性証明書、行程コード、健康コード(グリーン)を提示する必要がある。

大連市では、金普新区の郊外エリアで感染者が発生し、3月17日にエリアの一部が中リスク地域として指定された。同区内でも、日系製造業企業が多く所在する大連経済技術開発区、保税区などでは感染者は今のところ確認されていないが、今回の通知では金普新区全域が対象となった。大連市内から金普新区へ通勤する日本人駐在員は、同区内に滞在して勤務を継続するか、在宅勤務を迫られることになりそうだ。

(重岡純)

(中国)

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