北京市、未検査の輸入冷凍・冷蔵食品の販売を禁止

(中国)

中国北アジア課

2022年04月05日

北京市政府は4月1日から、市内で流通・販売される輸入冷凍・冷蔵食品について、検査場で検査を受けていない食品の流通・販売を禁止している。

検査は、北京市と他省市との境界に設置される26カ所の検査場で実施し、その後、市内の市場で流通・販売する流れとなる。ただし、同市が建設を現在推進している「第一次積み替え検査倉庫」完成後は、検査場での検査後に当該積み替え検査倉庫でのPCR検査、消毒を経て、市内で流通・販売されるかたちとなる。

中国では、輸入する冷蔵・冷凍貨物に付着した新型コロナウイルスが国内での感染要因の1つとなっているとして、輸入冷蔵・冷凍貨物に対する検査・管理を強化してきた(2021年1月29日記事2021年7月28日記事参照)。

政策の詳細は、北京輸入冷凍・冷蔵食品感染防止指揮部弁公室の徐建民常務副主任(中国共産党北京市委員会政法委員会二級巡視員)が3月23日、記者会見で発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますしている。その内容の概要は以下のとおり。

1.輸入冷凍・冷蔵食品は事前登録し予約した上で、北京市内に輸送

  • 輸入冷凍・冷蔵食品の北京市内への輸送前に、輸送業者は「北京冷鏈」システム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに登録、市内に輸送する貨物リスト情報を入力した上で、検査を受ける検査場を選択して予約。同時に、荷受業者も「北京冷鏈」システムに登録し、受領する貨物リストと関連情報を入力。輸送業者と荷受業者の情報が一致した場合は、当該システムを通じてQRコードが発行される。輸送業者は当該QRコードと貨物のPCR検査陰性証明、消毒証明を携帯の上、予約した時間に検査場に赴く。
  • 対象となる輸入冷凍・冷蔵食品:冷凍・冷蔵肉類、冷凍・冷蔵水産品・低温生鮮水産品(生きた水産品を含む)、冷凍穀物製品、冷凍乳製品、冷凍野菜、冷凍果物、冷凍飲料、その他冷凍食品など。

2.北京市境界の検査場での検査

  • 輸送業者は予約した検査場で関連部門の検査を受ける。公安部門による運転手や車両の検査後、農業農村部門が当該食品のPCR陰性証明、消毒証明を検査。
  • 現場の検査員は検査に瑕疵(かし)がないことを確認後、「北京冷鏈」システム内で確認の上、貨物の通過を認める。

3.「第1次積み替え検査倉庫」の建設

  • 北京市では現在、(検査場を通過後)統一的に貨物を保管・検査する「第1次積み替え検査倉庫」を建設中。当該倉庫でPCR検査と全面的な消毒を実施後、出庫証明を発行し、北京市場での流通販売を行う。

4.コールドチェーン業界の感染防止措置の常態化

  • 「北京冷鏈」システムを「北京健康宝」(スマートフォンの位置情報による感染リスク地域の訪問履歴を管理する北京市のアプリ)に対応させることにより、輸入冷凍・冷蔵食品従事者の情報と、「北京健康宝」上のPCR検査データをひもづけることで、従事者の状況を把握し、従事者に対する日常的な防疫モニタリングを強化。

(中井邦尚)

(中国)

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