マスクや新型コロナ治療薬などの免税措置、2022年9月末まで延長

タイ財務省は3月21日、マスクやマスク製造用の原材料、新型コロナウイルス感染症の治療・診断・予防にかかる物品に対する免税措置を延長するため、3つの告示を発行した。以下のとおり、3告示とも3月30日付官報に掲載された。

1. 「関税定率法2530年（第3号）第12項に基づく関税の減免に関する財務省告示」：HS6307.90および6307.90.90で輸入される手術用マスク、防じんマスク、防菌マスク、その他の医療用マスクを対象とした免税措置で、4月1日から適用。ただ、10月1日以降は、タイに輸入されるマスクには5％または10％の輸入関税が課される予定。
2. 「マスク製造用原材料の免税に関する財務省告示（第4号）」：HS6307.90.40および6307.90.90のマスクを製造するために輸入される原材料（HSコードの番号を問わない）を対象とする免税措置。4月1日から9月30日まで有効。輸入された原材料は、輸入日から1年以内にマスクの製造に使用されなければならない。使用されなかった場合は、通常税率で関税を支払うか、国外に輸出する必要がある。1年の期限については、期限前に税関長に申請して承認を得ることにより、必要に応じて6カ月を超えない範囲で延長することができる。タイへの輸入前に、必要な税関の許可を既に得ている輸入業者、または以前の財務省告示に基づき許可を申請中の輸入業者は、本告示の適用を受けるものとみなされる。
3. 「新型コロナウイルス感染症の治療・診断・予防のために輸入される物品の免税に関する財務省告示（第5号）」：HSコードの番号を問わず、保健省が定める医薬品など、関連医療品リストに含まれる物品を対象とする。免税措置は、2022年4月1日から2022年9月30日まで有効。

これらの免税措置の利用を希望する輸入者は、近日発表される予定の関連税関規則を順守する必要がある。不備がある場合は、免税対象外となる可能性がある。

（北見創、シリンポーン・パックピンペット）