再エネによる発電事業調達計画、6回目の公募を発表

(南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク発

2022年04月19日

南アフリカ共和国の鉱物資源エネルギー省は4月6日、「再生可能エネルギー独立発電事業調達計画(REIPPPP)」に関連した新規公募を発表した。6回目となる今回の入札は、電力供給の安定化を目的に2020年9月25日に発表された電力公共調達計画(2020年10月2日記事参照)に基づいている。

南アは慢性的な電力不足に悩まされており、4月11日には電力公社エスコムが4基の発電所の故障を理由に、15日朝までステージ2の計画停電を発表した。今回の入札では、独立系発電事業者(IPP)による合計260万キロワット(kW)分(陸上風力発電160万kWと太陽光発電100万kW)の新規追加発電を見込んでいるが、これはステージ2レベルの計画停電を回避するのに十分な容量とされる。プロジェクトが適切に稼働することで、政府はさらなる電力不足の緩和を期待しているほか、南ア風力エネルギー協会(SAWEA)も、今回の調達がさらなる投資を呼び込み、各産業の発展に弾みをつけるとしている。

入札参加希望者は、提案に必要な書類(RFP)を受け取る前に、応札を希望するプロジェクトごとに2万5,000ランド(約21万5,000円、1ランド=約8.6ランド)の手数料を支払い、再エネIPP調達プログラムのウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに登録する必要がある。入札書の提出期限は2022年8月11日だが、鉱物資源エネルギー省は事前に入札希望者を集めた説明会を開催する予定としている。

なお、第5回入札(2021年10月)では100を超える応札があり、25の入札者に対して258万kW(陸上風力発電161万kW、太陽光発電97万kW)の容量が割り当てられたが、第6回となる今回分の容量を含めると、REIPPPP経由の電力調達量は合計約780万kWになる、と報じられている。

(堀内千浪)

(南アフリカ共和国)

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