ポルシェ、新車販売台数が過去最多を記録、EV販売も加速

(ドイツ)

ミュンヘン発

2022年03月29日

ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループ傘下のポルシェは3月18日、2021年の決算を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。2021年の売上高は前年比15%増の331億ユーロ、営業利益は27%増の53億ユーロと、ともに過去最高を記録した。新車販売台数も過去最高の30万1,915台を記録し、うち中国向けが前年比8%増の約9万6,000台と7年連続で世界最大の市場になった。同社は、2021年にアジアで初となる組立工場をマレーシアに設立すると発表したほか、2022年には中国の上海に研究開発拠点を開設することも公表しており、今後、アジア市場をターゲットにした事業拡大も期待される(2021年9月7日記事参照)。

電気自動車(EV)販売の動きも加速しつつある。2021年の新車販売台数のうち、同社のバッテリー式電気自動車(BEV)「ポルシェ・タイカン」は前年実績の2倍以上の4万1,296台だった。また、欧州に納入された新車販売台数の約40%がBEVもしくはプラグインハイブリッド車(PHEV)だった。同社のオリバー・ブルーメ取締役会会長は「2025年にはBEVまたはPHEVが新車販売車両の半数を占め、2030年には新車販売台数の80%以上がBEVになる」とした。この数値を実現させるため、ポルシェは、パートナーと共同で設置する高品質充電ステーションに加え、自社の充電インフラ整備にも投資しているほか、BEVにとってコア技術ともいえる蓄電池のシステムや製造のモジュール化に、さらなる投資を行うとしている。2021年6月に、同社とリチウムイオン電池メーカーのカスタムセルズが設立した合弁会社「セルフォースグループ」(2021年7月1日記事参照)は、2024年の量産開始に向けて高性能蓄電池セルの開発生産を進めている。

ポルシェは、2030年までにバリューチェーン全体でカーボンニュートラルとする目標を掲げている。2021年7月には、部品供給メーカーに対して100%再生可能エネルギーを使用して生産することを義務化すると発表した(2021年7月13日記事参照)。

(大河原楓)

(ドイツ)

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