韓国政府が対ロシア追加金融制裁を発表

(韓国、ロシア)

ソウル発

2022年03月09日

韓国政府は3月7日、対ロシア追加金融制裁を発表した(2022年3月3日記事参照)。主な内容は以下のとおり。

1.韓国政府はウクライナ情勢の動向と、米国やEUなど主要国・地域の対ロシア制裁措置などを総合的に考慮し、国際社会の対ロシア追加金融制裁に賛同し、(1)ロシア中央銀行と政府系ファンド、(2)バンクロシアとの金融取引の中断を決定した。

2.ロシア中央銀行、政府系ファンド(注1)との金融取引を3月8日から中断する。ただし、農産物や新型コロナウイルスに関する医療支援、エネルギー関連取引など、米国で一般許可(General License)を発給し、例外的に取引を許可した分野や銀行に対しては、同じ基準で取引を許可する。

3. 3月2日にEUが発表した国際銀行間通信協会(SWIFT)排除対象銀行の7行(注2)のうち、韓国政府が3月1日に決定した金融取引中止対象に含まれていなかったバンクロシアとの取引中断を実施する。

(注1)ナショナル・ウェルス・ファンド(NWF)とロシア直接投資基金(RDIF)。

(注2)バンクロシア、VEBバンク、プロムスビャジバンク(PSB)、VTBバンク、オトクリティ銀行、ソブコムバンク、ノビコムバンクの7行(3月12日施行)。

(当間正明)

(韓国、ロシア)

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