韓国政府、対ロシア金融制裁を発表
(韓国、ロシア、ウクライナ)
ソウル発
2022年03月03日
韓国企画財政部は3月1日、対ロシア経済制裁(2022年2月28日記事参照)のうち、金融制裁の詳細について発表した。発表文の冒頭で、韓国政府が対ロシア金融制裁への参加を表明し、以降、関係省庁との協議や米国財務省などとの協議を経て、(1)ロシア主要銀行との取引中止、(2)ロシア国債への投資中断、(3)SWIFT(国際銀行間通信協会)からの排除の3つの制裁に参加することを決定したと明記にした。それぞれについては次のとおり。
(1)ロシア銀行との取引中止
韓国政府は米国の制裁対象であるSberbank、VEB、PSB、VTB、Otkritie、Sovcom、Novikomの7行、関連子会社との金融取引の中止を決定した。取引中止時期は銀行別に設定された米国の制裁猶予期間に合わせて韓国政府も同様に適用し、農産物や新型コロナウイルス関連の医療支援、エネルギー関連取引などは米国と同様の一般許可(General License)を発給することで、例外的に取引を許可する。
(2)ロシア国債への投資中断
3月2日以降に新規発行される全てのロシア国債について、発行・流通市場での公共機関・金融機関の取引中断を強く勧告する。
(3)SWIFTからの排除
韓国政府はロシアの銀行に対するSWIFTからの排除措置を支持し、今後、EUの制裁措置が具体化され次第、実施する予定。
(当間正明)
(韓国、ロシア、ウクライナ)
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