イングランドでの新型コロナ関連の新ガイダンス発表

(英国)

ロンドン発

2022年03月30日

英国政府は3月29日、イングランドにおける新型コロナウイルスとの共生に向けた新たなガイダンスを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、4月1日以降の措置を示した。主な措置は以下のとおり。

ボリス・ジョンソン首相が2月21日に発表した共生計画(2022年2月22日記事参照)での予定どおり、一般向けの無料検査提供を終了。4月1日以降は治療へのアクセス提供や新たな変異株の調査支援の目的で、PCR検査が必要な入院患者や、重症化リスクが高く新型コロナ感染症治療の対象となる層、介護施設や国営医療サービス(NHS)などリスクの高い施設で生活または働く層が症状のある場合に無料検査の対象となるとしている。無症状の場合の抗原検査については、ホスピスなどで急速に感染拡大が進む可能性があるとともに、有病率も高い施設のスタッフなどに限定して無料で提供する。

また4月1日以降、新型コロナ感染症を含む呼吸器感染症の症状があり、高熱または不調を感じる者に対しては、通常の活動を再開できるまで体調が回復し、また発熱が収まるまで、自宅で待機し他者との接触を避けるよう勧告するとした。新型コロナ陽性者に対しては4月1日以降、5日間の自宅待機と、外出が必要な場合は免疫不全者との接触回避やマスクの着用、混雑する場所の回避を勧告するとした。

このほか、職場でのリスク低減策策定に当たり、雇用主が参考にする指針も4月1日に発表する予定としている。

(山田恭之)

(英国)

ビジネス短信 d43eccad899eefec