遼寧省、自由貿易試験区の改革プラン公布、大連自由貿易港の建設も検討

中国の遼寧省政府は3月23日、「中国（遼寧）自由貿易試験区の改革開放のさらなる促進方案に関する通達」を公布した。省内の自由貿易試験区の瀋陽エリア、大連エリア、営口エリアの約4年にわたる運営成果や、商務部研究院とともに実施した各エリアの現地調査結果、中国の他地域の自由貿易試験区のノウハウや先駆的な取り組みなどを参考にしながら策定した。

この促進方案は発展目標として、2025年までに重要セクターや主要分野の改革における大きな成果の獲得、ビジネス環境の市場化、法治化、国際化レベル向上、国際投資・貿易ルールに対応したシステムの構築、開放的な経済新体制のさらなる完備などを目指す。

また、20項目の重点的な取り組みを明示している（添付資料表参照）。具体的な取り組みとしては、「ビジネス登記制度改革の深化」「貿易の円滑化レベルの向上」「大連自由貿易港の建設検討」「新興産業のデジタル化の推進」「医療健康分野における国際化対応の先駆的・試験的実施」などがある。

（李穎）