ビジネス関係者の入国規制をさらに緩和

(ラオス)

ビエンチャン発

2022年03月25日

ラオス外務省は3月17日付で、新型コロナウイルス対策の出入国手続きに関するガイドライン(No.2143/MOFA.TFC)を公表した(添付資料参照)。同省は同月3日付で同様のガイドラインを公表していたが(2022年3月14日記事参照)、今回公表した新たなガイドラインで入国手続きを一層緩和した。

新たなガイドラインでは、ビジネス関係者の入国申請手続きを以下のように規定。

  1. 外国人ビジネスパーソン、技術者、労働者などで、有効なマルチプルビザ(数次ビザ)と滞在許可証を保有する場合:これまで必要とした外務省領事局への入国申請が不要に。対象者は専用ウェブサイト「Lao Green Pass外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」で申請し、QRコードを事前取得すれば入国可能(ガイドラインI.3項)。
  2. 外国人ビジネスパーソン、技術者、労働者で、有効なマルチプルビザと滞在許可証を保有していない場合:従来、出発地で事前対応が必要だった「Lao Green Pass外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」でのQRコード取得が入国後も可能に。その他は従来同様。具体的には、労働社会福祉省で「外国人労働者枠」を、県・都労働社会福祉局で「外国人労働者入国許可」などを取得。所定の書類をそろえて外務省領事局に提出(ガイドラインI.1.4.B項)。
  3. 投資調査や契約、覚書(MOU)締結のため、国外から投資家を招聘(しょうへい)する場合:従来、出発地で事前対応が必要だった「Lao Green Pass外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」でのQRコード取得が入国後も可能に。その他は従来同様、計画投資省投資促進局もしくは県・都計画投資局から、公安省を経由して外務省領事局宛ての入国ビザ申請レターを取得(ガイドラインI.1.4.A項)。

なお、ラオス入国にはワクチン接種完了証明書と入国前72時間以内の新型コロナウイルスRT-PCR検査の陰性証明書が必要だ。入国後もRT-PCR検査を受け、陰性結果が出るまで(最大48時間)所定の場所に待機する必要がある(ガイドラインI.1項、I.4項)。

また、陰性が確認された後は自宅での隔離に移行可能で、入国から7日間の隔離期間にも自宅と勤務場所の往来は許可されている(2022年3月7日記事参照)。

(山田健一郎)

(ラオス)

ビジネス短信 51b56be8c5bc1568