中国、エクアドルとのFTA交渉を開始

中国商務部は2月6日、王文涛商務部長とエクアドルのフリオ・ホセ・プラド生産・貿易・水産相が両国の自由貿易協定（FTA）交渉を開始することに関する覚書に署名したと発表した。両国は2021年9月からFTAのフィージビリティースタディーを実施して1月に完了していた。

商務部によると、2021年の中国・エクアドル間の貿易額は前年比44.5％増の109億5,000万ドルで、中国はエクアドルにとって2年連続で第2位の貿易パートナーとなっている。貿易データベースのグローバル・トレード・アトラスによると、中国からエクアドルへの主要輸出品目は、車両と同部品、原子炉やボイラーと同部品、電気機器・同部品、鉄鋼などとなっている。エクアドルから中国の主要輸入品目は水産品や鉱物性燃料、鉱石などとなっている。

中国とエクアドルは1月25日、FTA交渉開始に先立って開催された両国経済貿易合同委員会（第14回会合）で投資や経済協力に関する覚書に署名した。両国は投資や貿易、検査検疫などの分野の交流や重点プロジェクトに関する実務的協力の推進、デジタル経済やグリーン発展における投資協力の積極的な検討、貿易投資の円滑化推進、電子商取引に関する協力の深化に合意している。

（趙薇）