1月の乗用車新規登録台数、前年同月比で7カ月ぶりにプラス

(ドイツ)

ミュンヘン発

2022年02月15日

ドイツ連邦自動車局(KBA)は2月3日、1月のドイツ国内の乗用車新規登録台数を前年同月比8.5%増の18万4,112台と発表した(同局プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。乗用車新規登録台数は2021年7月から6カ月連続で前年同月比が減少していたが(2022年1月13日記事参照)、7カ月ぶりにプラスに転じた。

1月の低排出ガス車〔バッテリー式電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)〕の新規登録台数をみると、BEVが前年同月比28.1%増の2万892台、PHEVは8.2%減の1万8,900台となった。乗用車新規登録台数全体に占めるシェアはBEVが11.3%、PHEVが10.3%となった。ガソリン車は7.2%増の6万7,575台となり、シェアは36.7%で最大。一方、ディーゼル車の新規登録台数は10.4%減少し、シェアは21.6%となった。

BEV、PHEV、燃料電池車(FCEV)の新車購入時の補助金「環境ボーナス(Umweltbonus)」(2020年7月15日記事2022年1月12日記事参照)を所管する連邦経済・輸出管理庁(BAFA)によると、1月の申請件数は3万8,963件だった。内訳は、BEV2万2,665件、PHEV1万6,293件、FCEV5件となった。また、2月1日時点での制度導入(2016年7月)以降の累計申請件数は108万4,212件だった。

ドイツ自動車産業連合会(VDA)によると、国内乗用車生産台数は2021年6月から7カ月連続で前年同月比10%台から40%台の減少が続いていたが、2022年1月は25万6,300台で前年同月比8.1%増とプラスに転じた(同連合会プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。乗用車の輸出も5.6%の伸びをみせ、18万9,100台となった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大前の2020年1月と比較すると、2022年1月の国内乗用車生産台数と輸出台数は、どちらも20%超下回った。

(クラウディア・フェンデル)

(ドイツ)

ビジネス短信 baa47944596618c6