米カリフォルニア州、公共施設屋内でのマスク着用義務を解除

(米国)

サンフランシスコ発

2022年02月21日

米国カリフォルニア州は2月16日、新型コロナウイルスワクチン接種完了者に対して、公共施設の屋内でのマスク着用義務を解除した(注1)。同州は2021年12月、新型コロナウイルス感染者増加を受けて、ワクチン接種の状況にかかわらず、屋内施設でのマスク着用を原則として義務化していた(2022年1月7日記事2021年12月15日記事参照)。

他方、一部の屋内施設では、ワクチン接種の状況にかかわらず、引き続きマスク着用が求められる。例えば、公共交通機関(例:飛行機、鉄道、バス、タクシー、ライドシェア)、交通結節点(例:空港、バスターミナル、駅)、学校の屋内、医療施設など。これらに加えて、ワクチン接種未完了者は、公共施設の屋内やビジネス(例:小売店、レストラン、映画館)内でのマスク着用が求められる。事業者は全ての利用者に引き続きマスク着用を求めることもできる。

同州公衆衛生局は2月14日、学校内のマスク着用について継続する方針を示し、28日に感染状況やワクチン接種状況などを基に再検討する。また、郡として屋内でのマスク着用義務を継続する地域もある。例えば、北カリフォルニアのサンタクララ郡(日系企業数:約466社)は2月9日、屋内でのマスク着用を解除しないと発表している。

(注1)職場は、同州労働安全衛生局(Cal/Osha)が定める雇用主向けガイドラインの新型コロナウイルス感染症予防緊急臨時基準(COVID-19 Prevention Emergency Temporary Standards)などに従う必要がある。

(注2)日系企業数はジェトロの「ベイエリア日系企業実態調査2020年」に基づく。

(石橋裕貴)

(米国)

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