米カリフォルニア州、屋内でのマスク着用義務を2月15日まで延長

(米国)

サンフランシスコ発

2022年01月07日

米国カリフォルニア州公衆衛生局は1月5日、全ての公共施設の屋内でマスク着用を義務化している措置について、期限を2月15日まで延長すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。公衆衛生局は2021年12月、新型コロナウイルス感染拡大を受け、ワクチン接種の状況にかかわらず、2022年1月15日まで全ての公共施設の屋内でのマスク着用を義務付けるガイドラインを出していた(2021年12月15日記事参照)。公衆衛生局は今後も、新型コロナウイルスの感染状況を継続的に評価しながら、同義務化措置を更新する見込み。公衆衛生局によると、クリスマスなどを含む過去2週間で、州内の1日当たりの新規感染者数(7日間移動平均)は6倍以上となり、入院者数は2倍に増加した(注)。

感染拡大に伴い、新型コロナウイルス検査の需要も拡大している。症状がなくても、身近で感染者が出た場合や旅行から帰った場合に、所属する企業などから検査結果の提出を求められ、検査を受ける例も聞かれる。また、サンフランシスコ郡・市の無料の検査施設の予約が取りにくくなっており、予約なしの検査に長時間並ぶ状況も見られている。他方、同州では児童の感染対策などを目的に、自宅で使用できる検査キットの配布も進められている(2021年12月24日記事参照)。

雇用主向けガイドライン改定版が1月14日から有効

同州では、労働安全衛生局(Cal/Osha)が定める雇用主向けガイドラインである、新型コロナウイルス感染症予防緊急臨時基準(COVID-19 Prevention Emergency Temporary Standards)も改定され、1月14日から有効になる。同基準の改定に伴い、雇用主は原則、職場で感染が発生した場合、従業員のうち濃厚接触者全員に対して、ワクチン接種の状況にかかわらず、有給時間に無料で検査を提供することが求められる。改定前の現行基準では、ワクチン接種完了者でかつ無症状の場合は検査提供の対象外となっている。

(注)カリフォルニア州の日々の感染状況は州の特設ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認できる。

(石橋裕貴)

(米国)

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