米CDC、18歳以上へのモデルナ製新型コロナワクチン正式使用を推奨

(米国)

ニューヨーク発

2022年02月08日

米国疾病予防管理センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー所長は2月4日、CDCの予防接種諮問委員会(AICP)がモデルナ製の新型コロナウイルスワクチンの18歳以上への使用を正式に推奨するとした内容を支持すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。これは、1月31日に米国食品医薬品局(FDA)が正式承認した(2022年2月2日記事参照)ことを受けた結論だ。ワレンスキー所長は「ワクチンに正式な承認が下りるまで接種を控えていた人は今こそ接種して、2億1,200万人の接種済みの米国人に加わるべきだ」と述べた。

新型コロナによる米国の累計死者数90万人突破

ジョー・バイデン米国大統領は2月4日、新型コロナウイルスによる米国人の死者が90万人を超えたと発表し、「親族を亡くした方々を思い祈るとともに、この悲しみに耐えている全ての家族を心に刻む」と発言した。バイデン大統領は「現在、命を救い、ウイルスに対抗するための手段はかつてないほど多く存在し、その中でもワクチンの接種は最も重要な手段」とし、「全ての国民に対し、ワクチン接種を受け、子供にも接種を受けさせ、対象者については追加接種(ブースターショット)も受けることを強く勧める」と述べた。

データインテリジェンス企業のモーニング・コンサルトが2021年12月に実施した世論調査(注)では、共和党支持者の約3割(27%)がワクチン接種を予定していないという結果だった。無党派層では22%、民主党支持者は9%。

(注)実施時期は2021年12月7~13日。対象者は全米の成人4万7,315人。

(吉田奈津絵)

(米国)

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