1月のインフレ率は年率50%超え継続も、IMFとの合意後に減速を期待

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2022年02月25日

アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)は2月15日、2022年1月の消費者物価指数(CPI)上昇率(インフレ率)を発表した。全国平均値は前月比3.9%だった。2021年11月に減速したものの、その後再び加速している。前年同月比(年率)では50.7%上昇した。2021年6月以降、50%台の高い上昇率が続いている(添付資料図参照)。

INDECによると、季節により価格が変動する生鮮食品や観光サービスなどの財・サービスは前月比9.0%上昇し、2021年12月の3.7%から大きく伸びた。エネルギーや公共サービスなど価格統制された財・サービスは、2.8%上昇した。季節要因と価格統制要因を除いたコアインフレ率は3.3%上昇し、16カ月連続で3%台以上に高止まりしている。

費目別にみると、前月比で上昇率が大きかったのは、通信(7.5%)と外食・ホテル(5.7%)(添付資料表参照)。通信は、携帯電話やインターネットなどのサービス料金が値上がりしたためだ。外食・ホテルは、夏のバケーションシーズンが影響しているとみられる。CPIに占める比重が大きい食品・飲料(酒類を除く)の上昇率も4.9%と高い。野菜や果物の値上げが原因だ。

中央銀行が集計する民間エコノミストらの経済見通し(REM)(2月4日付)によると、2022年のインフレ見通しは55.0%となっている。その一方で、国内商業庁のロベルト・フェレッティ長官は「2022年のインフレ率は、2021年よりも悪化することはない。そのためにもIMFとの債務再編交渉の合意は極めて重要で、外貨準備高の回復や経済再活性化を継続する必要がある」と、現地ラジオ番組のインタビューにおいて発言した(「ブルームバーグ」2月15日)。政府は、2022年第1四半期のインフレの高止まりを予測しているが、IMFと合意できれば、4月から物価上昇が落ち着くとみている。

民間の調査によれば、2月中もインフレが加速している。例えば、パンの価格が一気に25%から30%引き上げられた。2月上旬には燃料も9%上昇した。第1四半期中には、電気やガスの公共料金の値上がりも予定されている。

(山木シルビア)

(アルゼンチン)

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