ウクライナ情勢めぐり英外相が訪ロ、ジョンソン首相も相次ぎ首脳会談

(英国、ロシア、ウクライナ)

ロンドン発

2022年02月14日

英国のエリザベス・トラス外務・英連邦・開発相は2月9日から2日間、ロシアを訪問した外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。10日に、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と会談した。会談後の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによれば、トラス氏がラブロフ氏に対し、ウクライナへのさらなる侵攻は重大な結果につながり、厳しい代償を払うことになると牽制、国境地帯からのロシア軍の撤退とNATO側が求める外交による解決を呼びかけたとしている。一方、ラブロフ氏は、トラス氏がロシア側の説明を聞き入れる姿勢になかったとして不満を示した(「タイムズ」2月11日)。

2月2日にはボリス・ジョンソン英国首相が、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と電話会談を行い、ウクライナへの敵対的行為に対して深い懸念を表明外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。その後も、ドイツ、フランス、リトアニア、オランダの首脳と立て続けに会談。10日にはポーランド・ワルシャワを訪問し、マテウシュ・モラビエツキ首相、アンジェイ・ドゥダ大統領と相次いで会談した。ジョンソン首相は11日には米国、カナダ、イタリア、ポーランド、ルーマニア、フランス、ドイツの首脳や、欧州理事会(EU首脳会議)、欧州委員会、NATOの代表者らと会談外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。NATO加盟国に対し、ロシアが侵攻を決定した際に厳しい経済制裁パッケージを発動できるよう、準備を確実にしておく必要があるとした。

ベン・ウォーラス英国国防相も2月11日、ロシアでセルゲイ・ショイグ国防相らと会談外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。ウォーラス氏は、ショイグ氏から侵攻は行わないとの保証について説明を受けたとした。

野党労働党も政府の対応を支持

また、ジョンソン首相は2月10日、ワルシャワ訪問に先立ち、ブリュッセルでNATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長と会談外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、東欧への戦艦派遣や南東欧への戦闘機増強などNATOに対するコミットメント強化に向けた計画を述べた。さらに、英国の野党・労働党のキーア・スターマー党首も同日、同党のウクライナへの支援を示すため、ストルテンベルグ氏を訪問。同氏は、NATOに対して批判的なジェレミー・コービン前労働党党首の姿勢を誤りとし(「タイムズ」2月10日)、政府の対応について支持を示していた。

対ロ制裁強化に向け進展

政府は2月10日、対ロ制裁の強化と対象拡大に向けた新法が発効したことを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます2022年2月2日記事参照)。これにより、英国政府がロシア政府に関連する団体、企業、その経営者などに対しても制裁を発動することが可能となった。

(山田恭之)

(英国、ロシア、ウクライナ)

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