大統領選世論調査、急進左派のペトロ氏が支持率トップ、他候補も支持拡大

(コロンビア)

米州課

2022年02月22日

コロンビアの調査会社セントロ・ナシオナル・デ・コンスルトリア(Centro Nacional de Consultoría)は2月2日に大統領選(5月実施)の世論調査結果(注)を公表した。

まず、「あす大統領選挙があったら、誰に投票するか」との質問では、27%が急進左派で元ボゴタ市長のグスタボ・ペトロ氏に投票すると回答した。次いで、14%が無所属で腐敗防止を掲げる前ブカラマンガ市長のロドルフォ・エルナンデス氏、7%が中道左派連立のセントロ・エスペランサ(Centro Esperanza)から1月に立候補表明し、過去にコロンビア革命軍(FARC)により拉致された経験を持つ元議員のイングリッド・ベタンクール氏に投票すると回答した(添付資料図参照)。

ペトロ氏の支持率は2021年9月時点で17%、その後、支持率を伸ばしてはいるが、エルナンデス氏も9月時点では5%だった支持を拡大させている。立候補表明したばかりのベタンクール氏が既に7%の支持を得ていることも注目すべき点だ。

また、「どの連立政党を支持するか」という質問では、30%が左派連立のパクト・イストリコ(Pacto Histórico)、22%が中道左派連立のセントロ・エスペランサ(Centro Esperanza)、20%が中道右派連立のエキポ・ポル・コロンビア(Equipo por Colombia)と答えている。連立政党別に「どの候補者を支持するか」との質問もしており、左派連立のパクト・イストリコではペトロ氏が77%と最も支持を集めた。セントロ・エスペランサでは元メデジン市長のセルヒオ・ファハルド氏が支持率39%を得ており、エキポ・ポル・コロンビアでは前メデジン市長のフェデリコ・グティエレス氏と前バランキージャ市長のアレハンドロ・チャー氏が支持率30%で並んでいる。

コロンビア大統領選挙は5月25日に実施される。その前にまず3月13日に大統領選候補者選出投票が実施され、その結果によって各派が候補者を絞り込むとみられている。3月の候補者選出投票の結果とそれを受けての各派の動きに注目が集まる。

(注)調査は1月26日~2月2日に実施され、2,206人から回答を得た。

(佐藤輝美)

(コロンビア)

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