中国が「ビンドゥンドゥン」などオリンピック関連の商標出願・登録を拒絶・無効に

(中国)

北京発

2022年02月18日

中国国家知識産権局は2月14日、北京冬季オリンピック・パラリンピックに関連して、第三者による悪意の商標出願と登録を拒絶・無効にするとの通知外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公布した(2022年2月16日記事参照)。「オリンピック標章保護条例」「商標法」などに基づいて429件の商標出願を拒絶、43件の登録商標を無効とした。

拒絶された出願のうち最も多かったのは、北京冬季オリンピック・パラリンピックの公式マスコット「ビンドゥンドゥン(氷墩墩)」と「シュエ・ロンロン(雪容融)」に関するもので、合わせて208件だった。その他、フリースタイルスキー女子ビッグエアで金メダルを獲得した谷愛凌(アイリーン・グー)選手や、2021年の東京夏季オリンピック女子10メートル高飛び込みで金メダルを獲得した全紅嬋選手らに関するものが拒絶された。

日本に関係するものでは、東京夏季オリンピックのスケートボード男子ストリートで金メダルを獲得した堀米雄斗選手や、卓球混合ダブルス金メダルなどを獲得した伊藤美誠選手(注)に関するとみられる出願が拒絶された。

そのほか、無効とされた登録商標には、卓球、バドミントン、陸上などの中国内外のオリンピック選手の名前が含まれていた。

国家知識産権局は2021年にもオリンピック関連の商標出願を拒絶する通知外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを出しているが、依然として不正な出願が続いている。

(注)伊藤選手の名前と中国語の発音が同じ「伊騰美呈」という出願も拒絶されている。

(河野円洋)

(中国)

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