EUの11月の失業率は6.5%、新型コロナ前の水準近くまで改善

(EU、ユーロ圏)

ブリュッセル発

2022年01月13日

EU統計局 (ユーロスタット)の2022年1月10日の発表(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)によると、2021年11月の失業率(季節調整済み)は、EU27カ国全体で前月から0.2ポイント改善し6.5%、ユーロ圏19カ国では前月から0.1ポイント改善し7.2%だった(添付資料表参照)。EU全体では、2020年3月の6.4%以降で最も低い失業率となっており、新型コロナウイルス感染拡大以前の雇用状況に近い水準まで失業率が改善している。

11月の失業率を加盟国別にみると、チェコが2.2%と最も低く、次いでオランダ(2.7%)、ポーランド(3.0%)が続いた。チェコやオランダに次いで低い失業率となったポーランドでは国内経済が好調を維持しており、10月に米国グーグルが欧州最大のクラウド技術開発センター開設を発表(2021年11月1日記事参照)するなど、今後も新規雇用が見込まれる。

最も高い失業率はスペインの14.1%だった。失業率が前月から改善した加盟国は、リトアニア(0.5ポイント低下)オーストリア、チェコ(ともに0.4ポイント低下)などの17カ国だった。他方、失業率が前月から悪化した加盟国は、ラトビア(0.3ポイント上昇)、ギリシャ、ブルガリア(ともに0.1ポイント上昇)の3カ国のみだった。

若年層の失業率改善傾向が続く

11月のEU27カ国の失業者数は1,398万4,000人で前月比24万7,000人減、そのうちユーロ圏は1,182万9,000人で22万2,000人減となった。同月の25歳未満の若年層の失業者数は、EUで284万2,000人となり、このうち231万3,000人がユーロ圏の失業者だった。若年層の失業者数の増減を前月比でみると、EUでは3万4,000人の減少、ユーロ圏で3万7,000人の減少となった。

若年層の11月の失業率も、EU全体とユーロ圏ともに前月からそれぞれ0.2ポイント、0.3ポイント改善し、15.4%、15.5%となった。EUの若年層の失業率は2021年3月以降、改善傾向が続いており、今回は2020年3月以降で最も低い失業率になった。

若年層の失業者数を加盟国別にみると、フランス(58万6,000人)、スペイン(49万3,000人)、イタリア(41万人)が引き続き大部分を占めた。3カ国の若年層失業率はそれぞれ17.8%、29.2%、28.0%となり、前月からそれぞれ0.7ポイント、1.0ポイント、0.2ポイントの改善になった。若年層失業率が最も低かったのはオランダの6.1%で、最も高かったのはギリシャの39.1%だった。

(大中登紀子)

(EU、ユーロ圏)

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