ドバイ万博でサウジアラビア館がナショナルデーを開催

(サウジアラビア、アラブ首長国連邦、中東)

リヤド発

2022年01月14日

アラブ首長国連邦(UAE)で開幕中の2020年ドバイ国際博覧会(会期:2021年10月1日~2022年3月31日、ドバイ万博)で2022年1月7日、サウジアラビア館が「ナショナルデー」を開催した。連日開催されている「ナショナルデー」としては106番目の開催となった。

サウジアラビア館の「ナショナルデー」には、ファイサル・ビン・ファデル・アール・イブラヒム経済企画相およびムハンマド・アル・トゥワイジリ王宮府顧問、ハマッド・ファイズ文化副大臣、トゥルキ・ビン・アブドゥッラ・アル・ダヒール駐UAE・サウジアラビア大使、アミーン・ナーセル・アラムコCEO(最高経営責任者)といったサウジアラビア政府側の代表団が、ナヒヤーン・ビン・ムバーラク・アール・ナヒヤーン寛容・共生相兼ドバイ万博委員長をはじめとするUAE側の要人に迎えられるかたちで、ナショナルデーの開会式が行われた。

80人のサウジ軍楽隊が先導し、伝統衣装を身に着けたサウジアラビア人男女が徒歩または馬に乗りながら続くパレードや、太鼓の音とともに民族衣装姿の男性たちがゆっくりと剣を振りかざして踊る民俗舞踊「アルダ」が披露されたほか、航空ショーやサウジアラビア人デザイナーによるファッションショー、90人のオーケストラを率いたマディーナ出身のサウジアラビア人女性歌手リマーズ・オクビによるオペラ・コンサートなどが盛大に催された。文化イベントに加え、スマートシティのNEOMや紅海開発計画といった巨大プロジェクトへの投資機会を紹介するビジネスイベントも併催された〔1月7日付サウジアラビア国営通信(SPA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。

UAEの現地紙「The National」(2022年1月7日)は、音楽やファッションから将来のメガプロジェクトに至るまで、自国を多角的に紹介したサウジアラビア館の「ナショナルデー」のイベントは、同国が提供する可能性に訪問客を誘ったと報じている。

サウジアラビア館は、合計の来場者数が万博全体の来場者数の30%相当に達するなど、そのにぎわいと施設の斬新さが高く評価されている(2021年11月10日記事参照)。その後も来場者数を増やし、トゥルキ・アル・ダヒール大使によれば、これまでに250万人の来場者数を記録した(アラブ・ニュース2022年1月8日)。

(比嘉千亜紀)

(サウジアラビア、アラブ首長国連邦、中東)

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