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カンボジアのフン・セン首相、ミャンマー国軍司令官を訪問

(ASEAN、カンボジア、ミャンマー、インドネシア)

ジャカルタ発

2022年01月12日

2022年のASEAN議長国カンボジアのフン・セン首相は1月7、8日の日程でミャンマーを訪問し、同国のミンアウンライン国軍司令官兼国家統治評議会議長と面談を行った。ミャンマーに外国の首脳が訪問するのは、2021年2月1日のミャンマー国軍による権力掌握以降では初となった。

共同プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、会談で国軍司令官は、ミャンマー政府による少数民族武装勢力(EAO)との2022年2月までの停戦宣言について、同年末まで延長すると説明した。その上で、全ての関係者に対し、ミャンマーの国と人々の利益を守るために同宣言の受け入れを要請した。フン・セン首相はミャンマー内の緊張緩和と、全ての利害関係者による建設的な対話を目指し、ミャンマーを力強くサポートするとした。さらに、同司令官はEAOとの停戦交渉に、ミャンマーへのASEAN特使の参加を歓迎するとした。同プレスリリースでは「この重要なステップは(2021年のASEAN首脳級会議でミャンマー情勢解決に向け発表した)「5項目の合意」(2021年4月27日記事参照)を体現するものだ」としている。

カンボジアの対応に批判の声も

フン・セン首相の訪問について、現在のミャンマー国軍による統治に正統性を与えかねないといった懸念も報道された。今回の訪問に先立ち、ミャンマー国内の複数の都市で、同首相の訪問への抗議活動が行われた(「アルジャジーラ」1月7日)。インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は自身のソーシャルメディア上で、「『5項目の合意』の実行に進展が見られない場合は、ミャンマーはASEANの会合に非政治的な人物を出席させるべき」と主張している。

今回の訪問に同行したプラック・ソコン副首相は8日の記者会見で「ASEAN特使の(ブルネイの)エルワン第2外相がアウンサンスーチー氏との面会が保証されない限り、ミャンマーへの訪問を拒否したことは非生産的だ」と指摘した上で、「カンボジアは『5項目の合意』を達成するために別の手段を用いる」とコメントした(「ロイター」1月8日)。なお、1月に同特使はプラック副首相に引き継がれている(2022年1月7日記事参照)。

(上野渉)

(ASEAN、カンボジア、ミャンマー、インドネシア)

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