新型コロナの新たな規制措置、テスト・アンド・ゴーの新規申請停止を継続

(タイ)

バンコク発

2022年01月11日

タイ政府の新型コロナウイルス状況管理センター(CCSA)は1月8日、非常事態令第9条に基づく新たな措置(決定第41号)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公表、同日の官報で公示し、9日から発効した。規制措置を講じる理由として、新型コロナウイルスのオミクロン型変異株の感染者が国内で増加しており、ワクチンのブースター接種者数も不十分なことから、医療逼迫などのリスク要因となり得るため、規制措置を継続するとした。

決定第41号の主なポイントは以下のとおり。

  1. 管理区域の再指定外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます:特に感染拡大が懸念される「厳格最高管理区域(ダークレッドゾーン)」と「最高管理区域(レッドゾーン)」の指定はなし。チェンマイ県、アユタヤ県、ラヨーン県を含む69県を「管理区域(オレンジゾーン)」、バンコクを含む26都県・エリアは、観光サンドボックスエリアとして「ブルーゾーン」に指定(2021年10月27日記事参照)。
  2. 規制内容:ブルーゾーンについては、パブ、バー、娯楽施設の営業を引き続き認めない。飲食店でのアルコールの消費と提供については、保健省や観光省などが規定する認証を受けた施設に限り、午後9時まで認める。

その他、各管理区域の規制内容については、決定第37号の内容を引き続き適用する(2021年11月2日記事参照)。政府機関や民間企業は引き続き、適切に在宅勤務を実施することを検討、1月31日まで実施する。

また、CCSAは入国申請・許可システム「タイランドパス」(2021年11月2日記事参照)の運用に関する変更外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを1月8日公表、11日から発効した。主なポイントは以下のとおり。

1.テスト・アンド・ゴー・スキームを使用しての新規申請受け付け停止を継続。

2.サンドボックススキームからの入国については、プーケット県に加え、クラビ県、パンガー県、スラタニ県(タオ島、パガン島、サムイ島のみ)を新規申請の対象地域とする。

  1. 2.からの入国については、以下を順守する。
  • 入国申請時には、少なくとも7泊分の宿泊予約書と2回分のPCR検査費用支払済み書を提示する。自宅での隔離は認めない。
  • 入国時のPCR検査に加え、入国後5日または6日後、加えて発症を確認した場合にPCR検査を実施。

4.その他のスキームでの入国については、タイランドパス経由での入国を許可する。

また、バンコク首都庁(BMA)は1月8日、施設閉鎖指令第49号公表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。おおむね決定第41号の内容に沿う措置で、同指令も同月8日公表、9日に発効した。

(岡本泰、ナオルンロート・ジラッパパー)

(タイ)

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