ASEAN製造業、2021年第4四半期は多くの国で景気拡大水準

(ASEAN、シンガポール、ベトナム、ミャンマー)

ジャカルタ発

2022年01月13日

IHS マークイットが1月4日にウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで発表したASEAN主要7カ国(注1)の製造業購買担当者景気指数(PMI)をまとめたところ、2021年第4四半期(10~12月)のASEAN全体のPMI(注2)は、全ての月で景気上昇の水準となった(添付資料図参照)。ただし、オミクロン株の感染拡大、さらにはサプライチェーンの混乱による原材料価格の高騰に伴う物価上昇圧力には今後も留意が必要だ。

12月のPMIを各国別にみると、シンガポールが域内最高の55.1を記録した。IHS マークイットは要因として、経済回復に伴う、需要および生産量の増加を挙げた。シンガポール貿易産業省(MTI)は1月3日、2021年通年のGDP成長率が速報値で7.2%、うち分野別では製造業が前年比で12.8%増だったと発表している(2022年1月5日記事参照)。ベトナムは、2021年第3四半期に低調だったものの、需要回復に伴い、第4四半期に景気上昇水準まで復調している。IHS マークイットは要因として、政府が同時期からニューノーマル(新常態)に向け、新型コロナウイルスに係る社会隔離措置を緩和していることを挙げた(ベトナム:ビジネス活動正常化に向けた基本情報PDFファイル(1.1MB))。ミャンマーは、国軍による権力掌握に伴う混乱により、2021年3月には27.5まで落ち込んでいたが、12月には49.0まで回復した。同社エコノミストのシリヤ・パテル氏は「ポジティブな傾向として、増産を見込む企業が、労働力の確保を進めている」とする一方、「政情の不安定さ、原材料不足、そしてオミクロン株がリスク」と指摘した。

(注1)インドネシア、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ミャンマーの7カ国。

(注2)製造業の購買責任者を対象に、生産高や新規受注、在庫レベル、雇用状況、価格などの指数に一定のウエイトを掛けて算出する指数。0から100の間で変動し、50.0は「前月から横ばい」、50.0を超えると「前月比で改善や増加」を意味して景気拡大を示し、50.0未満は「前月比で悪化や減少」として景気減速を表す。

(上野渉、シファ・ファウジア)

(ASEAN、シンガポール、ベトナム、ミャンマー)

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