新型コロナ・オミクロン変異株の感染を初確認

(エジプト)

カイロ発

2021年12月23日

エジプト保健省は12月17日、カイロ国際空港で新型コロナウイルスのオミクロン型変異株の感染が3件確認されたと発表した。エジプトでの同株感染報告は初めてとなる。3人はいずれもエジプト国籍で、南アフリカ共和国から帰国後、空港での検査で陽性が確認され、現在は国内で隔離されている。

エジプトでは新型コロナ禍でも、ロックダウンなどの強い措置は取っていない。2021年11月に南アでオミクロン株が初めて検出されてからも、水際対策としては、12月14日から南アを含む南部アフリカ7カ国からの入国者に対して、到着後にPCR検査を受けることを義務付けるなど、限定的な措置にとどめている。18日現在、日本を含む主要国からの渡航者は、QRコード付きワクチン接種証明、またはPCR検査陰性証明の提示で入国し、隔離期間なく活動することが可能だ。

また、12月1日以降、政府機関を訪問する際には、ワクチン接種証明(QRコードは不要)、またはPCR検査陰性証明の提示が必要となっている(2021年10月29日記事参照)。国内ではワクチン接種証明アプリの運用も開始されたが、有料〔エジプト人は150エジプト・ポンド(約1,095円、1エジプト・ポンド=約7.3円)、非エジプト人は400エジプト・ポンド〕のため、普及は進んでおらず、役所などの入り口では紙の接種証明を提示する人がほとんどだ。

なお、これらの措置は新型コロナウイルス感染拡大の状況によって、強化または緩和されることが想定される。エジプト渡航前に、在エジプト日本大使館によるエジプトにおける新型コロナウイルス関連情報外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますエジプトにおける新型コロナウイルスワクチン接種の状況外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます等で最新情報の確認を。

(福山豊和)

(エジプト)

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