11月の自動車生産台数、過去12カ月で最多

タイ工業連盟（FTI）は12月21日、2021年11月の自動車生産台数が前年同月比4.1％減の16万5,353台だったと発表。前月比では7.4％増加し、過去12カ月で最多となった。全体の45.5％を占める国内販売向けが前年同月比21.2％減の7万5,241台、54.5％を占める輸出向けが17.2％増の9万112台だった。部門別では、乗用車が15.4％減の5万6,063台、ピックアップトラックなどの商用車が3.0％増の10万9,290台となった。

生産台数の2021年1～11月累計では、前年同期比19.3％増の153万1,337台だった。輸出向けが34.9％増の87万8,938台、国内販売向けが3.2％増の65万2,399台となった。部門別では、乗用車が12.6％増の54万9,613台、商用車が23.4％増の98万1, 724台だった。

2021年11月の国内販売台数は、前年同月比3.2％減の7万1,716台となったが、新型コロナウイルス関連規制の緩和、外国人観光客の本格的な受け入れ再開、輸出や農業が回復基調にあることから、前月比では11.3％増加し、過去8カ月で最多だった。1～11月累計では前年同期比2.8％減の66万8,520台となった。

2021年11月の輸出台数は、前年同月比32.6％増の9万8,829台だった。前月比でも21.2％増加した。完成車の輸出額は35.3％増の約577億バーツ（約1,963億円、1バーツ＝約3.4円）となった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は29.1％増の約805億バーツだった。

1～11月累計の輸出は、完成車の輸出台数が前年同期比28.6％増の85万7,887台で、輸出額は34.6％増の約5,002億バーツとなった。完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は39.4％増の約7,442億バーツだった。

（高谷浩一、トンワニッチャノッパクン・ニチャーパッタラ）