中銀が5回連続で利上げ実施、金融引き締め継続も示唆

(チェコ)

プラハ発

2021年12月24日

チェコ国立銀行(中央銀行)は12月22日の定例金融政策会議で、翌23日付で政策金利を1ポイント引き上げて3.75%とすることを決定外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同時に、ロンバートレート(債権担保貸付金利)とディスカウントレート(割引率)も1ポイントずつ引き上げて、それぞれ4.75%、2.75%とした。

政策金利の引き上げ決定は2021年6月23日以降(2021年6月25日記事参照)、5会合連続で、1ポイントの引き上げ幅は前回(1.25ポイント、2021年11月8日記事参照)に次ぐ大きなものとなった。政策金利が3.75%に上るのは、2008年2月を最後に初となる。

中銀が利上げを継続するのは、インフレの進行に歯止めがかからないためだ。チェコでは2021年7月からインフレ率(消費者物価指数:CPI)の急速な上昇が続いており、統計局によると、11月には前年同月比で6.0%を記録した(添付資料図参照)。中銀は上昇の要因として、エネルギー価格の高騰や原料・部品のサプライチェーンの混乱が続いていること、通貨チェコ・コルナが予測より安く推移していることなどを挙げている。また、インフレ率は短期的にはさらに上昇するとしており、沈静化に転じるのは2022年中、目標値の2%に近づくのは2022年後半から2023年初めと予測している。

なお、中銀は物価安定の維持のため、利上げを継続する準備があることに言及している。イジー・ルスノク中銀総裁は同日の記者会見で、2022年2月に開かれる次回の定例会議では、政策金利を4%台に引き上げる可能性が高いことを示唆した。

(志牟田剛)

(チェコ)

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