第3四半期成長率、前年同期比マイナス1.5%

(スリランカ)

アジア大洋州課

2021年12月27日

スリランカのセンサス統計局は12月15日、2021年第3四半期(7~9月)のGDP成長率が前年同期比マイナス1.5%だったと発表した。マイナス成長は、新型コロナウイルス感染対策に伴う厳格なロックダウンを実施して成長率が同マイナス16.4%となった2020年第2四半期(4~6月)以来5四半期ぶり。統計局は、2021年4月に始まった新型コロナ感染第3波の影響が8月にピークに達したことが第3四半期のマイナス成長につながったと分析している。同時期はデルタ型変異株が猛威を振るったことで病床の逼迫具合が深刻度を増し、死者数も増加の一途をたどった時期だ。結果的に、政府は8月から外出禁止令を発出したことで、経済は下押し圧力にさらされる結果となった。また同局は、外貨準備の減少を防ぐために政府が輸入規制を課したことで、比較的安価な輸入品に頼っていた生産者がコスト増に直面したことも、成長率がさえなかった一因とした。

産業別にGDPをみた場合、農林水産業1.7%増(前期8.5%増)、工業2.1%減(同22.1%増)、サービス業1.6%減(同7.5%増)と主要3産業の成長率はいずれも前期から減速、あるいはマイナス成長に転じた。農林水産業では、特に水産業(10.0%減)、野菜(9.8%減)の成長率が落ち込んだ。工業については、外出禁止令により稼働業態が限られたことで、製造業(0.6%減)、建設業(6.0%減)、鉱業・採石業(6.9%減)と軒並みマイナス成長に陥った。サービス業は、スリランカ経済を支える観光に関係する宿泊・飲食(19.9%減)、輸送(14.9%減)の不振が際立った。

(新田浩之)

(スリランカ)

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