11月22日から全国民を対象にロックダウンを実施
(オーストリア)
ウィーン発
2021年11月22日
オーストリアのアレクサンダー・シャレンベルク首相とボルフガング・ミュックシュタイン保健相は11月19日、新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからないことを憂慮して、11月22日から全国でのロックダウンを実施すると発表した。
11月22日からは、飲食店(テークアウトは可)、文化・イベント関連施設、生活必需品を除く小売店などが閉鎖される。学校や幼稚園は授業を継続するが、自宅学習も可能。また、企業に対し、可能な限り在宅勤務を推奨し、職場では引き続き3G規則(ワクチン接種証明書、回復証明、各種検査による陰性証明のいずれかの提示義務付け)および閉鎖空間では医療用(FFP2)マスク着用義務付けを実施する。
さらに、ワクチン接種率を引き上げるため、ワクチン接種に関する(接種を義務化する)要件を導入する立法手続きを開始するとした。
経済の面では、「スタンダード」紙(11月19日)によれば、ゲアノット・ブリューメル財務相とマルティン・コッハー労働相は、ロックダウン期間中、経済的な支援を継続すると述べた。時短労働は2021年末までの延長を確約し、労働時間がゼロでも手取り給与額の80~90%は保証される。
同国における11月20日の1日当たりの新規感染者数は1万3,714人で、10万人当たりの感染者数は1,102.4人となった。
オーストリアでは11月15日から、ワクチン未接種者を対象としたロックダウン(2021年11月17日記事参照)を始めたばかりだった。
(田中由美子)
(オーストリア)
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