オーストラリア政府、シンガポールからの隔離なしの渡航再開を発表
(オーストラリア、シンガポール)
シドニー発
2021年11月02日
オーストラリア連邦政府は11月1日、新型コロナウイルスのワクチン接種完了者を対象に、シンガポールからの入国を認めるとともに、入国後の隔離措置を免除する方針を発表した。保健省の発表では、オーストラリアの16歳以上で初回接種が完了した割合は88.3%、2回目接種が完了したのは77.5%になる(オーストラリア連邦政府保健省
)。
渡航再開の概要は以下のとおり。
- 2回目のワクチン接種が完了したシンガポール人のみが対象で、出発前72時間以内に行ったPCR検査の結果が陰性ならば、到着後の隔離措置を免除。
- シンガポールから出国することが要件となるが、渡航前のシンガポールでの14日間の滞在歴は不要。
- ニューサウスウェールズ(NSW)州とビクトリア州で11月21日から開始予定。
NSW州の行動制限緩和を進める
オーストラリアの最大都市シドニーを州都とするNSW州政府は11月1日、事前に発表していた計画(2021年9月29日記事参照)に基づき、行動制限緩和を発表した。地方部を含む州内旅行を許可するほか、オーストラリア国民・永住者で2回目のワクチン接種完了者を対象に、入国人数上限と入国時の隔離措置を免除する。
ただし、NSW州保健省は、入国するワクチン接種完了者を対象に、入国後24時間以内と7日目以降の計2回の新型コロナウイルス検査を義務付けるほか、2回目の結果が陰性と判明するまでは、飲食店での食事、高齢者施設や学校などへの訪問、大規模イベントへの参加を禁止するガイドラインを発表している。
(遠藤泰平)
(オーストラリア、シンガポール)
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