レンタカー大手ハーツ、ウーバー運転手向けにテスラEV5万台確保

(米国)

サンフランシスコ発

2021年10月29日

米国のウーバー・テクノロジーズ(本社:カリフォルニア州サンフランシスコ、以下、ウーバー)は10月27日、同社のドライバーがレンタカー大手ハーツ(本社:フロリダ州エステロ)からテスラの電気自動車(EV)を営業用にレンタルし、配車サービスを提供することができるようにすることを発表した。11月1日からロサンゼルス、サンフランシスコ、サンディエゴ、ワシントンD.C.でレンタル可能となり、その後数週間の間に全米へと拡大していく予定だ。

ウーバーは、自家用車を持たない同社ドライバーが、ハーツから車両をレンタルして配車サービスを提供できるオプションを2016年から用意しており、今回対象車にEVが加わることになる。

ハーツは2021年10月25日、2022年末までにテスラEV 10万台を導入することを発表しており(2021年10月26日記事参照)、そのうち最大5万台を2023年までにウーバー・ドライバー向けに用意する。順調にいけば、今後3年間で15万台に拡大する予定という(ロイター10月21日)。

ハーツからテスラをレンタルするウーバー・ドライバーは、テスラのスーパーチャージャー・ネットワーク(注)の利用が可能で、急速EV充電器「EVgo」で最大25%の割引を受けることができる。

(注)スーパーチャージャーとは、テスラが世界中で設置整備を進める充電装置での自社EV専用の独自規格。高出力による高速充電が可能で、ほとんどのステーションで複数台の設置があり、時間制限はないが満充電状態の放置では課金される、といった特徴がある。

(田中三保子)

(米国)

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